整体サロン・GLITTER（グリッター）のコンセプト

正直「整体ってなに？」という質問に対しては、整体師それぞれに答えがあると思います。

僕ら整体師にはそれぞれ目指している、突き詰めたいと願う整体像というものがあって、それは整体師個人の歩んできた道のりや、触れてきた人々との経験の中で培うものは全く別物であるし、どこかしら根底に流れるものは一緒だったりもします。

だから千差万別の整体があるでしょうし、似ている部分もあるかと思います。

その上で私個人が考える整体とは・・・

「文字通り体を整えるための学問と技術」

という考えです。ここで大切なのは私が整体をする上で重要に思っていることは、整体は決して「体を治す」ものではないということです。

私は独立開業するまでに約10年間の修行時代を過ごしました。その中でも専門学校を卒業し一番最初に勤めた整骨院の先生には、施術のイロハを教えていただきました。今でもその先生のことは師匠として尊敬しています。その師匠から耳にタコができるほど聞かされたのは「われわれ施術家は治そうと思って施術をするものではない。治すなんておこがましいにも程がある」ということです。

当時は言われていることが理解できずにいましたが、私も開業して10年が過ぎようやくその言葉の重みに気づくことができました。僕らが施す整体というのは体を整えるためのもの。カラダが整えば、その人におこっているカラダの不調は自然治癒力の威力が発揮され自らの力で治って行くものであり、われわれ他人によって介入できるものでもないのです。

ですので「俺が治してやってるんだ」という驕りは決して持たないようにしています。

大きな違いは２つ。

その１：有資格か無資格か。

整骨院・接骨院を開業するには国家資格・柔道整復師を取得する必要があります。そして、整骨院・接骨院では適応の範囲は限定されますが健康保険の適応があり安価な施術料金でケガ（骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷）の治療を受けることができます。

対する、整体の位置付けは「民間療法」となり健康保険の適応が認められておりません。その代わり、長年の肩こりや腰痛、関節痛など幅広い症状に対応が可能となります。ただし、料金は実費となりますので少々高くなります。

その２：アプローチする部位が違う

接骨院・整骨院は怪我の治療ができると書きましたが、そこで扱うカラダの組織は軟部組織と言われるものです。いわゆる、関節靭帯や筋肉、関節内組織（関節包、膝の半月板など）がそれです。スポーツや日常生活での怪我は、その軟部組織損傷である場合がほとんどですので、整骨院・接骨院で治療する場合にアプローチする場所はそこになります。

対する、整体は全身のあらゆる関節（骨格）を整えるということを念頭に置いています。整体と似たようなものでカイロプラクティックもありますが、個人的にはカイロプラクティックは脊柱と骨盤、頭蓋骨を中心に見られている先生が多いという印象です。

どちらが優れているというわけではなく、それぞれの役割が違うわけですから症状に応じて使い分けるといいかと思います。